社交ダンスを始めたばかりの初心者の皆さん。
『競技ダンス』という言葉を聞いたことがあるでしょうか…?
おそらく多くの人が初めてこの『競技ダンス』という言葉を聞いたとき、
『社交ダンス』と何が違うのだろう…
となると思います。
実際詳しく解説される機会は少ないですよね…。
『社交ダンス』と『競技ダンス』は非常に日本語的な解釈の違いによって生まれているものです。
今回は、この二つについて、詳しく解説していきたいと思います。
目次
1:『社交ダンス』と『競技ダンス』の違い
まずは、社交ダンスが海外でどのように定義されているのかを見ていきましょう。
社交ダンス、競技ダンスともに英語では『Ballroom dance』(ボールルームダンス)と呼ばれています。
ではボールルームダンスとは何のダンスのことを言っているのでしょうか。
その答えを簡潔にお話しします。
ボールルームダンス(Ballroom Dance)とは、カップルで踊られるダンス全てを指しています!! |
男女一組で楽しむカップルダンスこそが、ボールルームダンスの最大の特徴であり定義です。
そしてそのボールルームダンス(Ballroom Dance)には楽しみ方が二つあるとされています。
『社交的に』楽しむ方法
『競技として』楽しむ方法
つまり、この部分が『社交ダンス』と『競技ダンス』の基本的な違いです。
ダンスそのものの楽しみ方や、ダンスをする目的に違いがあるのです。
どのようにダンスを楽しみたいか、どんなダンスライフを送りたいのかによって
どちらのダンスをしたいのかが変わってくると言えるでしょう。
まとめると、
海外では『Socially(社交的に)楽しむ』
そして『Competitively(競技的に)楽しむ』という風に説明されています↓↓

よく勘違いされているのは、社交ダンスと競技ダンスで『ダンスの種類そのものが全く違う』という考え方。
そうではなく、『楽しみ方の違い』でカップルダンスが分かれているだけなのです。
どちらも同じボールルームダンスであり、
それぞれの楽しみ方の総称と言えば、しっくりくるのではないかと思います。
日本語で『社交ダンス』『競技ダンス』というと、
なんだか違うダンス、違う区分…のように感じてしまいますが、
どちらも『ボールルームダンス』(Ballroom Dance)を楽しんでいることは同じです。
なんだか、日本語が勘違いを生んでいますよね…
そのことを踏まえて、それぞれの一般的な特徴について、学んでいきましょう!
2:『社交ダンス』について知ろう!
人との関わりや、ダンスを通してのコミュニケーションを楽しむ『社交ダンス』。
これから始める人は特に、『社交ダンス』の楽しさそのものについても
まだわからないことが多いですよね。
『社交ダンス』を真に楽しむために、抑えておきたい基礎情報はたくさんあります。
2. どこで楽しめるの?
3. 必ず知っておくべきこと
この三つに注目して、基礎知識をつけていきましょう!
①社交ダンスの楽しみ方
『社交ダンス』の一般的な楽しみ方は、
ダンスパーティーで不特定のパートナーとダンスをするというもの。
決まったパートナーではなく、その時に偶然いた人との出会いやコミュニケーションを楽しみます。
少しドレスアップをして、初めて会う方とのダンスを楽しんだり。
曲の間の時間に、お酒を飲みながら会話を弾ませる。
そんな楽しみ方ができるのです。
生バンドで踊ることのできるダンスパーティーでは、生の演奏でダンスを踊ることもできます。
少し大人な空間で、非日常感を味わうことができる場所なのです…
踊り疲れたりしないよう、ダンスパーティーで流れる曲は三分以内に収まるようにできており、
イントロが長く設定されているので、次のパートナーを見つけやすくしているように構成されています。
②社交ダンスはどこで楽しめるの…?
ダンスホール新世紀
JR山手線・京浜東北線 鶯谷駅南口より徒歩一分。
社交ダンスを通して非日常体験を味わえる、おすすめのダンスホールです。
映画『Shall we ダンス?』をご覧になったことはあるでしょうか…?
実は、このダンスホール新世紀は映画の舞台モデルになった場所なのです。
社交ダンスを始めてみたいと思ったきっかけが、映画『Shall we ダンス?』であったダンサーさんは、
このダンスホールにくれば、まるで原点に帰ったような気持ちになるのではないでしょうか。
何と言っても、会場の美しさが非常に際立っています。
豪華なダンスフロアだけではなくラウンジ席やバーなど、高級感に溢れています。
まだオーケストラバンドまたはコーラスバンドで踊ることもできますので、音楽を楽しみに訪れても良いですね…
ごはんが本当に美味しいのも魅力の一つです…!
生バンドで踊れる日、踊れる時間、料金設定も随時変更がありますので、
行ってみたい!と思った方は、公式サイトを確認しましょう。👇
http://bossiweb.com/shinseiki/
③社交ダンスを楽しむために知っておくべきこと
社交ダンスは、相手とのコミュニケーションを目的としています。
ですので、ダンスのお相手には失礼のないようにしなければなりません。
お互い気持ちよく、社交ダンスを楽しみたいですよね!
だからこそ、知っておくべき情報が大きく分けて三つあります。
① マナーやルール ② ダンスの種類 ③ 何を着ればいいの? |
1.マナーを守ろう!
もちろん日常生活において当たり前のことになりますが、『会話のエチケット』を心がけましょう。
相手にとって不快になるような言動はやめましょう。
また、基本的な清潔感も心がけましょう。
女性は髪の毛を結んでおくとよいでしょう。
また、汗をかいてしまったときの対策も用意しておきましょう。
そして、『社交ダンス』を通してのコミュニケーションを楽しむ場であることを忘れずに…!
相手のダンスの技術に口を出したりすることは、マナー違反になってしまいます。
また、大きな荷物は基本的にコインロッカーにしまいます。
ダンスの邪魔になってしまう可能性があるので、大きな荷物を持ち運ぶというのはマナー違反です。
貴重品などがいれられる小さなバッグを用意しておくとよいでしょう。
私達の日常生活にとって当たり前のマナーを守って、ダンスを楽しみましょう!
詳しい情報はここからチェック!👇
2.ダンスの種類
ダンスホールではゆっくりめの曲が流れます。
競技ダンスで踊られる10種目以外にも、ジルバやブルースはよく流れます。
踊れるようにしておくとよいでしょう。
ですが、たくさんのステップを知っている必要はありません。
基本的なステップが知っていればそれで充分楽しむことができます!
また、サンバやパソドブレ、ジャイブは滅多に流れることはありません。
イントロや曲間は長めに設定されています。
だからこそ、男性の皆さん。
是非女性方をしっかりエスコートして、たくさんダンスのお誘いをしてみましょう…!!
3. 軽いドレスアップ
男性はもちろん競技用の燕尾服を着る必要はありませんが、かといってTシャツやジャージのようなものはもちろんNGです。
いつものダンスパンツにピシっとしたシャツ、またベストなどがあると良いでしょう。
DANCEHALL新世紀より引用
女性の場合、
ワンピース、またはセットアップの練習着を着用すればそれでGOODです。
アクセサリーやヘアスタイルを工夫して、ドレスアップを楽しみましょう。
楽天市場より引用
ラテンの練習着のような、露出の高いものはマナー違反になってしまいますので、注意!!
『社交ダンス』を通して、相手とのコミュニケーションを楽しむために、日常生活における当たり前のマナーを守りましょう!
ジルバやブルースも含めて、基本的なステップは踊れるようにしておくとよいでしょう!
軽めのドレスアップをしましょう!
3:『競技ダンス』について知ろう!
それでは、『競技ダンス』について学んでいきましょう。
『競技ダンス』とは、
ボールルームダンスを競い合って楽しむという、いわゆる『楽しみ方』の総称です!

競技ダンスならではの『楽しみ方』とはなんでしょうか。
三つの特徴に注目しながら、競技ダンスの『楽しみ方』を学んでいきましょう。
2. どこで楽しめるの?
3. 『競技ダンス』に必要なもの
①競技ダンスの楽しみ方
日本で言う競技ダンスのことを、海外では一般的に『Dance Sports』(ダンススポーツ)と呼んでいます。
スポーツという言葉が入っていることからも想像できますが、試合形式で楽しまれるのが競技ダンスです。
競技ダンスではボールルームダンスの中から10種目に絞って競われます。
スタンダード種目 | ワルツ、タンゴ、ヴィエニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップ |
ラテン種目 | チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブ |
カップルが同じフロアで一斉に踊り、それを複数の審査員が気に入ったカップルにチェック(得点)を入れるという形で試合は進んでいきます。
試合によっては審査方法が違っている場合もございます。
試合の様子は、まさに圧巻。
もちろん、同じフロアで一斉に踊らなければならないために、カップル同士がぶつかったりすることもあります。
それを避けながら、審査員にどれだけのパフォーマンスを魅せれるかが鍵となっています。
音楽性やテクニックなど、審査される項目は多岐にわたります。
また、社交ダンスの楽しみ方とは違って、特定のパートナーを組んで踊ることも一つの特徴です。
だからこそ、『競技ダンス』の楽しみ方、そして醍醐味として
カップルを組んで、自分のパートナーと同じ目標に向かって頑張ること
という”ならでは”の楽しさを挙げることができます…。
TVアニメボールルームへようこそ公式サイトより引用
日本でも世界でもアマチュア、もしくはプロフェッショナルとして公式競技会が行われています。
はじめたばかりの社交ダンサーにはあまり想像のつかない世界にはなってしまいますが、
アマチュア戦出場を目標として頑張っている社会人ダンサーさんはたくさんいます。
Dance Sports(ダンススポーツ)ならではの楽しみ方は、実際にやってみなければわからないことも多い…。
是非チャレンジしてみましょう!!
②どこで競技ダンスが楽しめるの?
いつか競技を通して社交ダンスを楽しんでみたい…!
と思いつつも、結局どうすればいいのか、そもそもどこで競技会が開催されているのかわからないですよね。
ヤングサークル競技会にチャレンジしてみよう!
ヤングサークル競技会は安価に、簡単に、誰でも参加できるようになっている競技会です!
ヤングサークル競技会の詳しい情報については、こちらをチェック!👇
『初心者のためのヤングサークル一覧』※記事へ飛ぶ
3. 競技ダンスには何が必要なの?
実際に競技会に出る場合は、男性も女性も完全なドレスアップをしなければなりません。
衣装も、もちろんですが審査対象になります。
衣装やドレスの美しさは審査員の目を引く要因になるからです。
●女性・・・スタンダード種目、ラテン種目で着用するドレスのタイプが違います。ヘアスタイルは髪上げをしましょう。
競技会で着るべき衣装についてはこちらからチェック!👇
『初心者のための競技会で必要な衣装、メイク講座』(仮)※記事へ飛ぶ
まとめ
いかがでしたか…?
『社交ダンス』、そして『競技ダンス』となぜ二つの呼び名があるのか。
そしてそれぞれの特徴について学ぶことができたら、幸いです。
一番この記事を通して感じてほしいのは、
ダンスの楽しみ方は人それぞれであるということ
どちらにせよ、せっかくボールルームダンスという『カップルで踊るダンス』をするわけですから、
一緒に踊ってくれるパートナーに感謝と尊敬の意を忘れずに、それぞれのダンスライフを存分に楽しみましょう!!